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UME-TRE METHOD:F1ーEPOCが起こる運動を行う「EPOCが起こらないものは、運動ではない」

※EPOC(Excess Post-exercise Oxygen Consumption-運動後過剰酸素摂取量)

僕のトレーニングメソッド(UME-TRE)全体を通じて、トレーニングのコアコンセプトの位置づけにあるものがこのEPOCです。

「運動、すなわち、EPOCが起こるTrainingを行うこと」です。

UMETRE METHOD:Formura1-EPOCが起こる運動を行う「EPOCが起こらないものは、運動ではない」


では、EPOCとは何でしょう?


例えば、オリンピックをTVで観ていたとして、400m走とか中距離を走った選手が、ゴールした後あおむけに倒れて、息を「ぜぇぜぇ」させている光景を見たこと、あるのではないかと思います。これは400m走という無酸素運動をし続けた結果、走っている間に血中に酸素が取り込まれなくなり、「酸素の前借り」状態が起きていたことを意味しています。

「走っている間、動けるように酸素をこれだけ貸しといたから、  終わったら返せよ!(  ̄0 ̄)つ」

と酸素に言われていると考えれば分かり易いと思います。これがEPOCが引き起こされた状態です。この状態が続くトレーニングを行うと、トレーニングを行った後に急激に心臓の拍動運動が高まり、血中に酸素がより多く取り込まれるため、全身の血流が一気に高まることで脂肪燃焼をさせることが出来ます。しかも、運動が終わったあと(運動をしていない状態になったあと)でも、このEPOC効果は続くので、安静時になっても燃焼し続ける効果が期待できます。

無酸素運動に触れましたが、運動をする上で、有酸素運動と無酸素運動の効果の違いは何か?ということも知っていた方が良い情報だと思います。知らない人の多くが、有酸素運動は呼吸が出来る運動、無酸素運動は呼吸をしていない!?と考えがちですがそうではありません。これは血中に酸素が取り込まれる運動かどうか?の違いを指します。前述したようなEPOCが起こる運動は全て無酸素運動に該当します。また、「走る系」の運動でも、息が上がる全力で行う短距離走、中距離走(1500m走まで)は無酸素運動に該当すると言われています。エネルギー減は体内の糖(グルコース)を元にしています。一方で、ジョギングやウォーキング、水泳やサイクリングなどの呼吸にリズムが作れる運動は、全て有酸素運動に該当します。ちなみに、運動強度的には高いマラソンも有酸素運動に該当しています。有酸素運動は、脂肪酸がエネルギー源になります。

40歳になってから始める運動の優先順位として、真っ先に取り組むのは有酸素運動という話を以前のBlogでしました。可動域を広くとって関節等に負担が掛からない状態を作りたいためです。この形での運動をし続けていくことでケガを回避しつつ、若かった頃のような代謝と体力がある程度ついてきます。この状態をある程度続けれることでその先に進化・成長していくための土台が出来上がります。では、土台はいつ出来上がるのか?ですが、これはカラダが教えてくれます。しばらく運動をしていなくて有酸素運動をしていると、最初の頃は代謝が戻って、痩せやすいカラダになりますが、その後、ホメオスタシスというホルモンが出てくるようになります。これは、人間のカラダがなるべく省エネでカラダに無理を掛けないようにするための防御システムのようなもので、このホルモンが出て来ると、それまで痩せていた状態から急に停滞期のような状態になってきます。

これが出たら、痩せなくなってガッカリするのではなく、逆にトレーニングのやり方を変える変更期(自分が一段上がった!\( ̄0 ̄)/ ヤター! )が来たと考えてください。恐らく、15分くらい動いていてもそこまで疲れにくい状態になっているハズです。つまり、ある程度体力の基礎ベースが整った状態です。こうなったら?「無酸素運動→有酸素運動」の順番に形を変えていきます。どういうトレーニングをしていくか?は次回のBlogでご紹介したいと思います。



停滞し始めたら、運動を変える変更期のシグナルです。 自分が一段成長したと思ってください。




無酸素運動→有酸素運動の順番に取り組む形へ!


補足ですが、実は、筋トレも無酸素運動に該当します。筋トレはダイエット効果が見込めるという話もありますが、こう謳うのはこのEPOCが元になっているためです。若いうちは回復力も高く、血行がもともと良いので多くの重量を扱う筋力トレーニングを連続して行うことが出来ます。つまり、若ければEPOCは筋トレでも期待できるので問題ありません。ですが、歳が上がってくると、どうしても関節部分を痛めないようにと休憩タイムも長めになってしまいがちです。


しかし、これは致し方ないことです。ここで無理をすると、必ずと言っていいほどケガをします。また、筋トレの場合、成長の目安になるものとして、加重とRep数を目安にどうしても考えがちです。「ちょっとでも重くしよう、1回でも多くやろう」を継続させた結果、ケガは突然やってきます。これを避けようとすれば、EPOC効果はある程度犠牲にして、少しスケールダウンせざるを得なくなってしまいます。つまり、EPOC効果を十分に得られるまでのトレーニングを行えない状況でトレーニングを続けるだけになってしまうので、これも、40歳を過ぎていたら筋トレをメインにしない、という理由の一つなのです。




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