前回のBlog記事で主に「パワー」に直結するLeft Wing Elementの機能向上について話しました。今回はもう一つの「翼」について触れたいと思いますが、気になった方もいるかもしれません。「パワー」軸があった左サイドと違って、図「Ume-tre BOX」の右側には直結していく場所がありません。どこのカラダの機能に結びついていくのか?というと、これは真ん中の「Triangle Base Element」から右に伸びつつBOXの中身全体に影響を出していく大事な要素になります。ファンクショナル・トレーニングはカラダの機能向上を目指していますが、それはカラダ(肉体)だけではありません。脳機能の向上も重要になってきます。
Ume-tre Method:F6-4th. Right Wing Elementの機能向上と基礎体力チェック
運動中に鍛えることが出来るアタマの機能向上とはどういうものでしょう?(ノ ̄。 ̄ ) 一言で言うと「記憶力」です。
このトレーニングは複数のメニューを短時間で省エネ、且つ、なるべく早くこなすことが求められる運動です。つまり、「早くこなす≒ミスなくこなす」です。そのためには、出来るだけ多くのメニューをこなしている記憶と経験値が大事です。大抵の場合、人は一度でも経験していることは時間ロスなくこなすことが出来ます。「百聞は一見に如かず」ではないですが、やったことがある、ということはその動きをこなす正確性が高いということになります。
( ̄▽ ̄ ̄3ツ )コレモイイケド、ヤッテミルコトネ♫
そう、「正確性」が右の翼です。
Ume-treでの「正確性」は2つのことを指します。
①ムーブメントをミスなく正確にこなすことが出来る『精度』の正確さ
②ムーブメントでこなした内容を多面的に実行できる『再現』の正確さ
どちらも経験値が多くあって記憶力が高ければこの正確性は上がっていきますが、それを確実にするための大事な作業があります。
『記録する(レコーディング)』ことです。_〆( ̄▽ ̄ )カキカキ…。
ファンクショナル・トレーニングに限らず、筋トレをしている多くの方も自分が行ったトレーニング内容を記録して、次回はその数値を上回れるようにしよう!と頑張っている方も多いと思います。
Ume-treでは、この作業を一歩進めてなるべく汎用的に使えるようにしていくことを重要視しています。記録する内容は、次の2点+αです。
・回数<Rep数>:一つのムーブメントでやった回数。総数とラウンド数ごとの2つに分けて記録しましょう。 ・時間:何分間、何秒間やっていたのか?ですが、これも総時間とラウンドごとの時間と両方記録できるのが理想です。
(α)精度、再現性の自己評価:完璧に出来たのかどうか?自身の感覚で良いので例えば80%くらい、という形で記録しましょう。そして、次回は残りの20%を埋めるために何が必要か?も記録しておければこれも、苦手要素を克服する目安になります。
この2つの記録から、次のことが計算できます。例えば、スクワットを1分間やった結果が30回だった場合、割り返してみると1回のスクワットに要した時間は2秒ということになり、これが今のあなたの「体力」を表しています。当然ですが、15回やろうとしたら?恐らく30秒でこなすことが出来るというカンタンな計算が成り立ちます。
大事なのは、推し測ることが出来るデータとして残しておくことなのです。
ファンクショナル・トレーニングで効果をあげていくには、同じ構成のメニューはクリア出来たら、次の新しい構成のメニューをやらなくては効果が出ません。メニューのルーティーンは大敵です。(大 ̄× ̄敵) ムーブメントはいつか?また行うことはありますが、構成はクリアしたら必ず違う構成メニューを行うことが重要です。 中には面倒くさいという理由やこれが得意だから、(▽ ̄ )>メンドクサー と言って同じメニューばかりやってる方も見ますが、これだと何度も繰り返すことで、殆ど考えずに、 ココで楽して、⊂( ⊃_▽_)つ ココで頑張って、( 9 ̄皿 ̄)9 がカラダの中にしみついてしまい、機能向上は見込めません。クリアして次に進む!例えゆっくりであっても!デス。そして、この変化する成長ルールの中では自分の位置を知っていることが大事です。
記録するにしても、ただ漫然と書いて終わりだとそれは書いただけで何も再利用することが出来ませんが、汎用性が高い形で記録しておければ、コレが次にもう一度このムーブメントに挑む時の目安に変わり、自分自身のトレーニングデータベースとして活用することが出来ます。そして、コレをクリアしていくことが一段自分を上げていくことに繋がるのです。
「今日の自分よりも明日の自分はもっと出来ている!( b ̄へ)
あさっての自分はその先へ!( つ ̄0)」です。
苦手をなくして行こう!オールラウンダーを目指そう!ですね。★\(ハ ̄▽ ̄イ )/★
※記録はどのような形でも構いません。再利用できる、というのがポイントです。スマートウォッチの記録でも良いですし、単純に紙に書き溜めておく形でも良いので、必ず記録するようにしましょう。
今回は、決められた時間に正確なフォームを続ける、というテーマであえて動作のないアイソメトリックのチェックメニューを用意してみました。 興味がある方はやってみてください。ここではキープ出来たのか?休憩が必要だったのか?だとしたらそこに何秒必要だったのか?が記録する内容です。
正確な記録が明日の自分を作る!
《4th Right Wing Element Check-[ Trunk 6] 》
With the running clock is 30Sec. ×10R + 11R( Total: 6min. ) (タイマーを30秒にセットしたものと1分にセットしたものを2つ使います。1つしかない場合は、30秒セットのもので行い、最後のS6だけ1分間行ってください。S1~6までノンストップで行います。)
S1. Plank + Spider Plank( Left ) 30sec./30sec. S2. Plank + Spider Plank( Right ) 30sec./30sec. S3. Alt. Side Plank ( Left/Right ) 30sec./30sec. S4. Superman Hold + Ace Hold 30sec./30sec. S5. Crunch Hold + Leg Up Hold 30sec./30sec. S6. Russian Twist 1min.
◎考え方:まずは動きの少ないアイソメトリックのムーブメントを行う中で、どのくらいキープ状態を作れたのか?に挑戦してみます。休憩ナシで行えた場合、「Triangle Base Element」の機能が始めた頃よりも少し漸進していることが証明できます。 <やり方>:
S1. スタンダードのプランクを30秒やったら、左足を膝から横に曲げて床面につかない状態で両手と右足の3点で30秒キープします。
S2.スタンダードのプランクを30秒やったら、右足を膝から横に曲げて床面につかない状態で両手と左足の3点で30秒キープします。
S3. 左側のサイドプランク(肘をついたプランク)で30秒間行ったら、右サイドにスイッチして30秒間のサイドプランクです。
S4. うつ伏せの状態で両手両足を上げて少しカラダを反った形でキープします。30秒経ったら前の手を手前で重ねて顔を下に向けて上から見てAの形を作って30秒間キープします。
S5. あおむけになって膝を曲げて立てた状態で上半身だけをお腹の方に丸めて30秒間キープします。手はアタマの後ろで重ね合わせます。そのあとは、あおむけで足を伸ばしたまま、両足だけ上げて床面スレスレのところで30秒間キープします。
S6. 両ひざを軽く立てた状態で座り、両手体側の下位置に手を振り下ろしていきます。手の平は下向けで交互に1分間動かし続けます。
※動きの動画は追って上げていきますが、今は動画説明が出来ないのでよく分からないと思った方は、名称で検索するとスグに出てきます。
※通しで行うことが出来たか?どこかに休憩が必要だったか?休憩が必要だとしたら何回必要だったか?休憩時は何秒間必要だったか?を記録してください。
※今までの中では地味ながら結構キツ目のチェックメニューですので、頑張ってみてください。
次回は、この正確性から全体構成を調整していく要素の解説とチェックメニューをご用意したいと思います。
それではお楽しみに。( ̄▽ ̄ノ )
Comments