ここ2回のBlog記事は脳トレ系の機能のお話しでした。そして、Ume-treBOX内の機能要素もほぼ固まってきましたが、ハコを縦に伸ばしていくパワー(瞬発力、反動力)だけではUme-tre BOX内の他の要素を引き上げる能力として充分とは言えません。両翼と真ん中の三角形を全てを引き上げることが必要になります。ファンクショナル・トレーニングは、様々なタイムルールがある中でなるべく早くメニューをこなし終えることが求められます。つまり、複数のムーブメントをなるべく早くこなせるスピードコントロール機能がこれに該当します。ムーブメントを次から次へとこなすには何が必要となるでしょうか? ソレー!0(0 ̄ 0; ))=3=3=3
Ume-tre Method:F8-6th. Pacing Elementの機能向上と基礎体力チェック
今回の記事は、トレーニングのスピードを担うカラダの機能「俊敏性」になります。この俊敏性は、単純になるべく早く動くだけではなく、このムーブメントから次のムーブメント、その次のムーブメントと流れるように展開するにはどうしたら良いか? どうしたらこの機能要素を高められるのか?という点に関して話したいと思います。 ハイ!(( 背中 )三(  ̄▽ ̄ )) ハイ!
ファンクショナル・トレーニングをやったことがある方なら分かると思いますが、メニューを始めてすぐの時点で、どのくらいのペースでコレを行ったらいいか?を自分の体力を計算しながらやる方が殆どと思います。 これは角度を変えると、
①加速、②減速、③停止の3つのスイッチをどうやって展開するか?という話です。
大抵の場合、トレーニングを再開したばかりの方だとメニューをやっている最中で1回しか加速スイッチは押せません。そして、当然のごとくこの加速は長続きはしません。人間は機械や乗り物ではないので、ずーっと同じスピードを出し続けることは不可能です。それが出来たらもう人ではありません。ドドドドド!≡≡≡≡┃ 。 ̄ω ̄。┃
基礎的な体力やスタミナがついていないので、当然のことなのですが、この1回の加速スイッチを押したらどんなに「またスイッチを押そう!」と思ってもカラダが言うことを聞いてくれないでしょう。使ったら終わりの大事なスイッチということになります。
⊂( つ;_0_)つ モムリ…。
最初に押してあとは減速と停止を繰り返しながら終えるか?最後まで取っておいて、ラストスパートで押せるか?ですが、最後に押すには体力が残ってないでしょうから、温存は難しいというのが現実だと思います。つまり、殆ど減速(低速)で始めてガマンできなくなったら停止を押しつつ・・・という方が多いと思います。
これがトレーニング慣れしてくるとメニュー中に2回くらいは加速スイッチを押せる体力がついてきます。なぜなら、カラダ全身を使っているので神経伝達が早くなってより動けるようになるためですが、そこから更に成長していくにはある程度のテクニックが必要になってきます。前回の「調整能力」のときに体力を「計算する」能力と使える能力に集中して「再統合」する能力が必要という話をしましが、このあたりとも少し被ってきます。
注意点①:強い加速スイッチは押さない。
⇒ そのスイッチを押せばその時点でエンドになる!|押|⊂(- ̄ ; )コレオシタラオワリダ…
注意点②:体力温存を意識してスローペースにしない。
⇒ いつまでも成長出来ません!(  ̄✖ ̄ )
じゃあどうしたら?ですが・・・
ポイント①:意識的に少し加速をつけること
ポイント②:意識的に減速気味で行うこと
なぁーんだ、じゃあスローペースとかマイペースと同じじゃない!<( ̄▽ ̄ )>
って声も聞こえてきそうですが、これが「似て非」なるものなのです。
まず、各ムーブメントごとに意識的にメリハリをつけるようにします。例えば、1回のムーブメントが3テンポだったとして、2テンポに速めたときに体力がどのくらい削られてるか?そうでもないのか?を計算して動くようにします。同様に、3テンポで終われるものを3.5テンポくらいのスピードに緩めることで止まらないでこなせるか?というのが大事になってきます。
このとき一番大事なのは「止まらないで最後まで行う」が重要です。ここでは加速は殆ど行わず、意識的に減速スイッチを入れつつ、状況次第で少しの加速を加え、最後まで停止ボタンを押さないでいける!という状況を作ります。実際にやって頂くと分かると思うのですが、この形が一番速いです。
これが「俊敏な展開」であり、パワーに合わせて両翼と三角形がキレイにエンジンになってスピードが出てる形を作れます。競泳の北島康介さんが平泳ぎで2回目の金メダルを取ったときに、彼のコーチだった平井伯昌さんが本番前に伝えた言葉があります。「勇気を持ってゆっくり行け!」と。急ビッチの加速スイッチを押しても無駄に体力が削られてスピードは逆に出ない。ゆったりとしたフォームで長く伸ばすことが最速のスピードを作る!という有名なコーチングのお話しです。
ムーブメントはメニューをこなす時点で最初は「点」ですが、それにとらわれず、これを「線」に変える展開にするにはどこが大事なのか?フロー(流れ)意識を持つことが大事なのです。
( ・_・)( ・_)( )(_・ )(・_・ )クルクル!( ノ ̄0 ̄)ノ ハイ!
流れの展開を意識してやろう!それが俊敏性を高める。
今回の基礎体力チェックでは、テンポが変動するメニューを用意しました。最初から意識してテンポの可変は使えないと思うので、あえて異なるテンポのムーブメントで構成されたメニューをやることで、少しづつ可変を意識出来るようになると思います。興味がある方はやってみてください。
《6th Pacing Element Check [ Rhythm Changer ] 》
40sec. ON/20sec. OFF ×4R ( Total: 4min. ) (タイマーを40秒と20秒にセットしたものを2つ使います。1つしかない場合は、1分にセットして40秒経過した時点で休憩に入ってください)
S1.3. 5 Cossack Squats + 5 Jumping Squats S2.4 5 Sumo Squat Jumping Jacks + 5 Squat to Twisted Hops( Alt. )
◎考え方:4種類の異なるムーブメントを規定時間行っていく段階で、複数のテンポチェンジが要求されます。急ぐ必要もなく、Rep数を終わらせるのでもありません。その代わり、
テンポチェンジをスムースに行うフロー意識が問われます。 <やり方>:トレーニング時間はトータルで4分 S1.3 左右に足を投げ出す動きを行ってスクワットして1回。3テンポのリズムです。これを5回行ったらそのまま続けてジャンピングスクワットを5回行います。これは1回のリズムです。
S2.4 ワイドスタンスで両足を開いてスクワットしたときに指先を床面に付けます。その後に足を真っすぐにたたんでジャンプして頭上で手を合わせます。(頭上の手はジャンピングジャックと同じ動きです。これを5回おこないます。2テンポのリズムです。その後休まずに続けて、1回スクワットして2回左右にカラダをひねりながらホップして1回というのを5回行います。3テンポのリズムです。
※動きの動画は追って上げていきますが、今は動画説明が出来ないのでよく分からないと思った方は、名称で検索するとスグに出てきます。 ※通しで止まらずに行うことが出来たか? どこかに休憩が必要だったか? 休憩が必要だとしたら何回必要だったか? どこか詰まったところはあったか? あったとしたら何回つまったのか? の5点に関して記録してください。 次回は、いよいよ10番目の要素である象徴的な機能についてお話ししたいと思います。
それではお楽しみに。(● ̄(エ) ̄●)ノ マタネ♫
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